スポーツ選手や芸能人らが昨年十二月に設立した政策提言グループ「地球環境イニシアティブ(GEIN)」が二十三日、東京都内で初めてのシンポジウムを開いた。地球温暖化を防ごうと、太陽光発電など再生可能エネルギーの普及に向けた市民レベルの取り組みを呼びかけた。
パネル討論では、プロ野球ヤクルト前監督の古田敦也さんが「一人一人の小さな力を合わせることが重要」と強調。作詞家の湯川れい子さんは「国は本気で温暖化防止の対策を考えていない」、女優の竹下景子さんは「五感を研ぎ澄ませて環境を考えて」と、会場を埋めた約千二百人の聴衆に訴えた。
GEINの発起人代表を務めたサッカー日本代表監督の岡田武史さんは「(このシンポを)再生可能エネルギー拡大へのキックオフにしたい」とメッセージを寄せた。
GEINは、二〇五〇年の国内エネルギー消費量の半分を再生可能エネルギーでまかなうことなど、七つの政策提言を四月にも政府に提出する。北海道洞爺湖サミット前の六月二十二日には札幌でシンポジウムを開く。
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