北海道・札幌の政治

練習生ＦＷエジソンが初得点－。控え組は道都大と練習試合を行った。来日間もない練習生エジソン（１８）が後半から出場し、初ゴールを挙げた。三浦俊也監督（４４）も、「スピードがあるね」と、１８歳の練習生を好評価。現在、チームはエジソンのＣ契約登録に向け調整中だ。

　後半３９分、エジソンが来日初ゴールで指揮官にアピールした。右サイドからゴール前に切れ込んだＭＦ岡本賢明（２０）から、フリーでパスを受けて押し込んだ。ノナト（２８）との２トップで臨んだ初の練習試合。早くも才能の片りんを見せつけた。

　スラリと長い手足。ボールを持った時のトップスピードは、ダビに勝るとも劣らない。三浦監督も「印象は悪くない。もっと早く来てもらえていれば…」と、昨年のブラジルジュベニール（Ｕ－１７）の得点王への期待感を口にした。

　２試合出場停止のダビ（２４）。中山元気（２６）とＤＦ曽田雄志（２９）が離脱中な上、ノナトは今もチームにフィットできずにいる。ＦＷ不足は、Ｕ－１９日本代表候補合宿に招集された宮沢裕樹（１８）が遠征を取りやめるほど、深刻になりつつある。

　昨夏、チームの強化部がブラジルで発掘し、１８歳になるのを待ってようやく来日にこぎつけた選手。三上大勝強化部長（３６）は「長い目でみてチームの財産になれば」と、来季の即戦力として考えていた。しかし、現チーム事情を考慮し、早い段階でのＣ契約成立の可能性が大きくなった。

　「個人的には満足してないけど、日本のやり方をつかむにはいい試合だった」。前日は寮で浦和戦をテレビ観戦。「日本のサッカーはダイナミックで速いという印象。早くダビと２トップを組みたい」と、１日も早いＪ１でのプレーを熱望する。

　「日本でプレーするのが夢でした」と、まだ幼さを残す表情で話す１８歳。「速い」「強い」「うまい」の３拍子を兼ね備ねた練習生・エジソンがが、Ｊ１残留を目指す札幌で“大化け”するかもしれない