【稚内】ロシア・サハリン州(樺太)で終戦を迎え、その後も同州に住んでいる残留邦人らの第三十四次サハリン残留邦人集団一時帰国団が二十一日、日ロ定期フェリーで稚内港に到着した。
一時帰国団は、残留邦人三十一人と付き添いの家族十三人。平均年齢は六十二歳で初めて帰国する邦人はいなかった。稚内港の国際フェリーターミナルでは、日本サハリン同胞交流協会員らが「お帰りなさい」と出迎え、抱き合ったり、握手を交わしたりして再会を喜んでいた。
帰国団の最高齢で、八回目の帰国となるユジノサハリンスク(豊原)在住の伊藤美智子さん(80)は「何度訪れてもうれしい。生まれ故郷だもの。今回は東京や埼玉にいる知人に会いたい」と笑顔で話していた。
一行は札幌や東京などを訪れた後、十月一日に稚内港から帰途に就く予定。
(北海道新聞 引用)
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