【小樽】第一管区海上保安本部(小樽)の航空機が九日、紋別市の北東約二百キロ付近のオホーツク海上を南下している流氷をこの冬初めて観測した。昨年の同時期と比べ、九十キロほど北にある。
同本部千歳航空基地の航空機が、同日午前十時五十分から二時間ほど観測を実施。氷はサハリン東岸にある流氷域本体から分離したもので、大きさは南北方向に約六十キロ、東西方向に最大二十キロ。直径二十メートルほどの板氷や、板氷がさらに細かくなった砕け氷で構成されている。
札幌管区気象台によると、今冬は平年に比べて冬型の気圧配置が弱く、寒気の流入も長続きしない状態だという。ただ、沿岸から肉眼で見える「流氷初日」は平年並みの一月下旬、接岸は二月上旬になると予想している。
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