【積丹】岩場の寒ノリ漁が本格化した後志管内積丹町日司(ひづか)地区で大判のノリ作りが行われている。
漁は一月十三日に始まったが、資源保護のため二月末までの計二十日だけ行う。今年は漁模様が悪く、一回に一人で例年の半分の五キログラム程度しか採れないという。
前浜で摘み取ったノリを真水で洗って砂を取り除き、ススキで作ったすだれに敷き詰める。まず、幅の広いノリを縦横約六十五センチの大きさに敷き、細いノリですき間を埋める。寒風に数時間さらし水気を切り、室内で四日間ほど乾燥させる。
ノリ漁歴四十年以上の大坂ノブさん(67)は「昔は倍の大きさだったけど、重くて大変だから半分の大きさにしたんだよ」と手を真っ赤にして作業を続けた。昔ながらの浜の味覚は、漁業者らの直接販売のほか、札幌の料理店にも送られる。
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