千歳市は2日から、企業広告を印刷した公用封筒と玄関マットを導入した。財政健全化の一環で、この種の広告は道内自治体では珍しい。新たな収入源として注目を集めそうだ。
広告主はいずれも千歳市内の企業で、封筒が住宅メーカー「神出設計事務所」、玄関マットが清掃、ビル管理の「クリーン開発」。
神出設計は、封筒裏面に自社広告を入れた縦二三・五センチ、横一二センチの封筒十七万五千枚を製作し、市に寄付した。クリーン開発は、市役所西口の玄関マット二枚を二セット納入。月二回のクリーニングも無料で行う。
同市は封筒代を年間約六十六万円削減できるほか、玄関マットの広告料として年間五千三百十六円が入る。
神出設計は「市内外に郵送され、広告効果はある。地元に貢献したいという思いもあった」。クリーン開発は「地元企業として、市や市民に感謝の気持ちを示すいい機会。会社の名前も浸透する」と期待している。
同市は今後も公用車の車体などへの広告導入を検討しており、市行政管理課は「市役所という媒体を、企業のイメージアップに活用してもらいたい」と話している。
(北海道新聞引用)
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