第十六回統一地方選挙前半戦の北海道など十三都道県知事選と、四十四道府県議選、札幌など四政令市長選、十五政令市議選は八日、投票が行われ、即日開票される。午後八時すぎから順次、開票が始まり、道知事選は午後十時ごろまでには当落が判明する見通しだ。財政再建や地域間格差の是正などが主な争点だが、昨年九月に安倍晋三内閣が発足して以来初の全国規模の選挙となり、各党は夏の参院選の前哨戦にも位置づけて、しのぎを削っている。知事選では自民、民主の二大政党がそれぞれ推薦や実質支援する候補が争う北海道、岩手、東京、神奈川、福岡の五都道県に注目が集まっている。
道知事選は共産党新人で同党道委員会道民生活本部長の宮内聡氏(43)、無所属で現職の高橋はるみ氏(53)=自民、公明推薦=、無所属新人で前衆院議員の荒井聡氏(60)=民主、社民、新党大地推薦、市民ネット支持=が立候補。前回二○○三年の新人九人乱立から一転、少数激戦となっている。
八日の投票は、六日に繰り上げ投票を行った天売、焼尻両島の四投票所を除く全道二千八百八十五カ所で、一部市町村を除き午前七時から午後八時まで行われる。道内有権者数は一日現在、四百六十四万八千百九十五人で、うち札幌市が百五十五万五千五百四十六人と33・5%を占める。
九候補が乱立した前回の投票率は史上二番目に低い61・81%だった。少数激戦の今回、投票率がどう推移するかも注目される。
道議選は定数一○六に対し前回より十五人少ない百四十九人が立候補し、すでに十一選挙区の十九人が無投票当選。残る三十七選挙区の八十七議席を百三十人が争う。当選者がすべて確定するのは、九日午前一時ごろになる見通しだ。
札幌市長選は、いずれも無所属で、新人の会社員二階堂俊三氏(57)、現職の上田文雄氏(58)=民主、社民、市民ネット推薦=、新人で前国土交通省技監の清治真人氏(58)=自民、公明推薦=の三人が立候補している。
札幌市議選は定数六八に対し、八十七人が立候補。市内十区の開票所で午後九時から開票が始まり、市長選の大勢判明は深夜、市議選は九日午前一時半には全議席が確定する見通し。
道外の知事選は、岩手、東京、神奈川、福井、三重、奈良、鳥取、島根、徳島、福岡、佐賀、大分の十二都県。四十四の道府県議選では総定数二五四四に対し三千七百七十三人が立候補している。
(北海道新聞引用)
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