【シャルムエルシェイク(エジプト)4日林真樹】麻生太郎外相は四日夜(日本時間五日未明)、訪問先のエジプトのシャルムエルシェイクで同行記者団に対し、「北方領土問題が進展しないと、一切(経済)協力はしないという話にはならない」と述べ、ロシアと経済的な結びつきを深める中で、領土問題を解決に導くとの考えをあらためて表明した。
三日にモスクワで行われたラブロフ外相との会談で、麻生氏は領土問題について、「私は(政経不可分という)古い考えの持ち主ではない」と述べ、領土問題の進展がなくても経済協力は行うとの姿勢を示していた。
また、日ロ外相会談の合意事項として、日本からロシアへの新たな経済協力分野に、電力、液化天然ガス(LNG)、石油精製が加わったことに触れ、麻生氏は今後可能性のある有望な協力分野として「省エネルギー技術」を挙げた。
一方、七月の参院選の勝敗ラインについて、麻生氏は「与党ではあまり言っている人はいない。小沢一郎民主党代表が勝敗ラインを引いて、与党の過半数割れを言っている。勝敗ラインを自民党が一議席でも超せば、小沢さんが公約違反になる」との見方を示した。
(北海道新聞引用)
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