安倍晋三首相が十日、参院本会議で行った所信表明演説で、来年七月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に関するくだりを丸ごと読み飛ばすハプニングがあった。
首相は衆院本会議で原稿通り演説を終えたが、参院では過半数を占める野党から激しくヤジられ、騒然とした雰囲気で演説。終盤の地球温暖化対策に触れた部分で、洞爺湖サミットでリーダーシップを発揮すると決意を示すところがすっぽりと抜け落ちた。
演説後、首相官邸サイドが参院事務局に、抜け落ちた部分を議事録に補充して訂正するよう申し入れ、後日議院運営委員会の理事会で協議することになった。首相の単純ミスとみられるが、民主党の鳩山由紀夫幹事長は十日夜、札幌市内の会合で、「相当やる気がない。そのころまで持たないのではないか。もう首相は辞めたほうがいい」と厳しく批判した。
(北海道新聞 引用)
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