業務上横領などの容疑で東京地検特捜部に逮捕された防衛商社「山田洋行」(東京)の元専務宮崎元伸容疑者(69)が米国政府の要人らとも親密に交際し、守屋武昌前防衛事務次官(63)が渡米した際に会談を設定するなどの便宜を図っていたことが9日、関係者の話で分かった。
高官の来日時には、宮崎容疑者側の費用負担で会食する機会もあったという。過剰なゴルフ接待など両者の癒着について解明を進めている特捜部も、つながりの深さを示す事実として関心を寄せているもようだ。
関係者によると、宮崎容疑者は営業力で知られ、米国でも国防総省高官や防衛産業関係者らに豊富な人脈を築いていた。
守屋前次官が公務で渡米する際には、前次官側からの依頼で要人を紹介したり、外交ルートで事前に決められた会談時間を伸ばして込み入った議論ができるよう配慮したりしていたという。
逆に国防総省や国務省の高官が来日した際には前次官を誘って食事会を開き、前次官の人脈作りに尽力。費用は宮崎容疑者側が負担したという。
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