高橋はるみ知事は二日、道政運営の要となる特別職人事で、山本邦彦、嵐田昇、近藤光雄の三副知事を、いずれも留任させる方針を固めた。梶本孝博公営企業管理者は今期限りで退任し、後任には青木次郎知事室長が浮上している。吉田洋一教育長は留任する見通しだ。
高橋道政の最重要課題である財政再建、地域医療対策、支庁制度改革に加え、来年夏に開催される胆振管内洞爺湖町での主要国首脳会議(北海道サミット)の準備など新たな課題も出てきたことから、現状を熟知した現体制の維持を優先させる。
今回の特別職人事では、知事一期目の四年間を支えてきた筆頭副知事の山本氏の去就が焦点となっていた。山本氏は中央官庁や経済界との太いパイプを持ち、四月の知事選でも高橋知事が百七十三万票余りの大量得票で圧勝した最大の功労者の一人とされる。このため、同氏の留任を求める声が、道内各界から知事周辺に寄せられていた。
また、トヨタ自動車系の自動車部品国内最大手・デンソー(愛知県刈谷市)の道内誘致などで実績を挙げた近藤氏、夕張市の財政再建団体移行の際に関係省庁との調整に奔走した嵐田氏も留任する。さらに知事室長として道議会や道内経済界との調整役を果たしてきた青木氏を特別職に配置することで、現体制の入れ替えを最小限にとどめる考えだ。
(北海道新聞引用)
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